バイクに付ける電子機器の防水対策

先日、Ninja650を契約しました。

つきましては、ドライブレコーダーとレーダー探知機をつけハイテクバイクにしたいと思っています。
しかし、最有力候補の製品は、どちらも防水に対応していない製品なので対策を考えなければなりません。レーダー探知機についてはそもそも車用です

今回はその対策について書いていきたいと思います。

防水対策の必要性

皆さんご存知の通り、水気が本体内部の侵入すればショートを起こし、その機器は壊れることでしょう。
ところで、ショートするとはどのような状態を指すのでしょうか。

耐えれる電流には限界がある

まず、精密機器の各部品には耐えることのできるの最大電流があります。最大電流を上回る電流が流れると、その部品は耐えきれずに破損してしまいます。当然、破損するとその電子機器は正常に動作することができなくなります。そのため、通常、電子回路には「抵抗」と呼ばれる部品を回路に組み込むことで電流を制御しています。

ショートとは

電子回路は、設計されている通りに電気が流れていれば正常に動作します。しかし、水が電子回路に掛かった場合はどうなるでしょうか。水は電気を一定量通すため、回路に流れる電気は本来通るべき回路をショートカットします。

それは、抵抗で下がるはずだった電流が下がることなく(※)電子部品に襲い掛かることを意味します。すると先にも述べた通り、その部品は破損します。ひいては、ドライブレコーダーやレーダー探知機の破損へと直結します。

水だけではなく湿気から発生する錆、埃についても同様にショートの原因となります。屋外に置いている製品や特に海が近い土地だと電子機器が壊れやすいのはこれが原因の一つです。

※オームの法則「電流 = 電圧 ÷ 抵抗」です。抵抗が0になるということは、電流は無限になります。つまり、電源に応じた最大量が流れることになります。

防水対策案

電子回路を水から守れば良いです。

ゴムパッキン

一般的な防水製品では、浸水しないよう本体接合部などにゴムパッキン(※)をかませることで対策しているものが多いようです。
しかし、自分でゴムパッキンを作り、既成製品に隙間なく取り付けることは困難だといえるでしょう。

※ゴムは数年で経年劣化し、防水性能は失われます。防水をうたう製品でもパッキンを交換しないと浸水します。

また、保証期間内でも何らかの原因で浸水した場合は、例え防水製品であっても普通に浸水扱いで有償修理となります。

ハウジングケース(専用ケース)

ダイバーの方々が水中でカメラ撮影することがあります。その場合、ゴムパッキン程度では水圧に耐えることができません。
そのため、製品をかたどった専用のプラスチックケースにカメラを納め密封します。

難点として、サイズは必然的に大きくなり、タッチパネルの機器には使えず、さらには密封するがためスピーカーから発生される音声も聞こえなくなります。
中には自作されている強者もいるかとは思いますが、これも、現実的には困難です。

本体を絶縁体でくるむ

ジップロックに入れるなどし、水から電子機器本体を守ります。

密封可能でかつタッチパネルも反応します。何より安価です。ここまで話してきた中では一番お手軽で、有効な手段と言えるでしょう。

実際、非防水のスマホをジップロックに入れてお風呂に持ち込んだ実績もあります。

ただし、スピーカー部も一緒にくるんでしまうためやや聞こえにくくなり、タボダボで見た目もあまりよくないです。
また、バッテリーで動く機器なら問題ないのですが、外部電源を必要とする場合は、穴をあけなければならないので若干の不安が残ります。

スマホをコ〇ドームにくるむ強者もいるそうです。ぴったりと密着し、パッとみ見た目も良いです。
ただ、自宅で使う分には良いかもしれませんが、外で使うとドン引きされること間違いないでしょう。

(外部リンク)【検証】コンドームをスマホにつけると最強の防水アイテムになるというのは本当か

電子回路をコーティングする

今回採用する方式です。

最近存在を知ったのですが、電子回路はポリビニール系樹脂でコーティングできるそうです。

サンハヤト 防湿防錆絶縁剤 ハヤコートMark2 クリアー AY-302

これは、スプレーで吹きかけるタイプのコーティング剤で、耐湿、耐腐食性ガスに優れます。

スプレー自体は、1000円を切り、比較的安価に購入でき、手軽に扱える製品です。

また、スピーカーをふさぐことがないのも魅力です。

・特徴

– ガスバリア性に優れ、湿気や腐食性ガスから基板を守ります。

– 絶縁性に優れ、プリント基板の狭いパターンなどの絶縁信頼性を向上します。

– 有機溶剤中毒予防規則に非該当です。

・用途

– 屋外機器などにおける湿気、結露からの内部基板の絶縁対策に

– 温泉地などの腐食性ガス雰囲気下における基板の腐食防止に

– 沿岸部などにおけるプリント基板の塩害対策に

– イオンマイグレーションなどのトラブルにおける防湿・絶縁対策に

難点としては、コーティングするために電子機器を分解しなければならないということです。分解するとメーカー保証はなくなり、さらには元に戻せなくなる場合があります。
また、場所によって吹き付けてはならない場所があるため、マスキングしながらスプレーしないといけない場面もあります。

ハヤコートMark2を試してみる

いきなりドライブレコーダーやレーダー探知機に吹きかけ、浸水させて検証する勇気はありません。
(雨にあたるくらいが関の山で、そもそも水にどっぷり浸かることはまずないかと思います)

部屋を見まわし、適当な電子機器はないものかと探します。

(´・ω・`)「…君!」

以下の浸水実験は、壁コンセントに繋ぐような電子機器で試すのは絶対にやめてください。感電死します。

卓上デジタル時計さんに犠牲になって協力してもらいます。
分解して、LCDパネルの端子をガムテープ(雑)でマスキングしてさっと吹きかけます。

本当は24時間の自然乾燥が必要ですが、適当に乾かして組み立てます。

実は、マスキングに失敗して、LCDパネル端子にまでコーティング剤がかかってしまい最初はうまく時間が表示されませんでした。やすりでコーティング剤を削り取って事なきを得ます。

さて、それでは早速シャワーをかけてみました。

この程度ではそもそも本体内部に水が浸水しないためかびくともしません。

検証にならないので、洗面器に水を注ぎ、どっぷり浸水してみたところの様子がこの通り。

LCDパネルが映らなくなりました…。おそらくコーティングしていないLCDパネル接合部に浸水しているのでしょう。

水から引き揚げ、乾電池を入れなおしてみると「ピッ!」(電池入れると必ずなる音)と鳴り響き、何の問題もなく動いていました。

もしやと思い、再び洗面器に浸け、そのまま電池を入れると「ピッ!」となります。

どうやら電子回路自体はショートせず生きているようです。

(´・ω・`)「これはいける」

と確信しました。防水対策は、電子回路のコーティングに決めました。

ドライブレコーダーとレーダー探知機の取り付けについてはまた後日書きたいと思います。
まだNinja650も納車されてませんしね(´・ω・`)

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